長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」に、IR(統合型リゾート施設)誘致を目指すため、九州の経済団体や自治体が参加する「九州IR推進協議会」が12日発足した。
協議会は、IR事業者と企業が対面できるセミナーやイベントを開催するなどして、IR事業者と地元企業のビジネスマッチングなどを促す。長崎県の中村法道知事は「IRをいかに地域経済へ波及させて、実効ある成果を生み出すことができるかどうかが極めて重要なポイントになる」と意気込みを見せた。
長崎県は現在、IR設置・運営事業者の公募を実施しており、3月には事業者の候補を▽「オシドリ・コンソーシアム」▽「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」▽「ニキ&チャウフー(パークビュー)グループ」の3社に絞り込んだ。今後はより具体的な審査や廉潔性調査を行い8月ごろに1社を選出する予定。
IRは現在長崎のほか横浜、大阪、和歌山が誘致を正式に表明しており、国はことし10月1日から2022年4月28日まで自治体から申請を受け付け、最大3カ所を選ぶ。