クラウン・リゾーツは、スカイシティー・エンターテイメント・グループの元副会長であるブルース・カーター氏を、取締役会の最新メンバーとして指名した。
規制当局の承認待ちの同氏の任命は、スカイシティ取締役会での11年間の在任期間を辞任してからわずか3週間後に行われる。同氏はそこで昨年末に完了したスカイシティ・アデレードの3.3億豪ドル(約242.9億円)の拡張をごく最近まで監督していた。
これは同氏が、先週正式にクラウン取締役会に任命されたスカイシティ元CEOのナイジェル・モリソン氏の足跡を追っているようにも見える。
クラウンの会長であるヘレン・クーナン氏は、同氏について以下のように述べた。「ブルース氏は、商業、ガバナンス、ゲームミング分野の専門知識の理想的な融合を弊社取締役会にもたらし、企業と政府の役割への貢献によりオーストラリア全土で尊敬されている。
才能ある同氏を当取締役会に招くことは、弊社の戦略、熱意、改革への取り組みを支援するものとなる。
同氏の任命は、我々が壮大な改革プログラムを実施し続ける間、弊社のガバナンスを強化するだろう。私は、ビジネス全体で変化のペースを維持し、取締役会のさらなる改革に引き続き取り組んでいくことを決意している。」
カーター氏とモリソン氏両者の任命は、2月に発表されたバーギンレポートに書かれた勧告と、クラウンが州のカジノライセンスを保持するのに不適切であるというニューサウスウェールズ州独立酒類ゲーム局(ILGA)の判断に応じる形で、クラウンの元取締役ら5人の退任後に行なわれる。ガイ・ジャランド氏、マイケル・ジョンストン氏、アンドリュー・デメトリウ氏、ハロルド・ミッチェル氏、ジョン・ポイントン氏、CEOのケン・バートン氏および法務顧問のメアリー・マノス氏は、バーギンレポートが公表された後、全員退任となった。