クラウン・リゾーツは、スカイシティー・エンターテイメント・グループの元CEO、ナイジェル・モリソン氏が同社の取締役会に加わることを承認した。これは2月に批判的なバーギンレポートが提出されて以来、初めての新しい任命である。
火曜日の発表によると、1月に初めて任命が明らかになったモリソン氏は、現在必要なすべての規制当局の承認を受けており、すぐに非執行役員として同取締役会に加わる予定である。
バーギンレポートに書かれた勧告と、クラウンが州のカジノライセンスを保持するのに不適切であるというNSW独立酒類・ゲーミング局(ILGA)の判断に応じるため、5人の元取締役の退任後、今後数カ月でさらに多くの任命が見込まれている。ガイ・ジャランド氏、マイケル・ジョンストン氏、アンドリュー・デメトリウ氏、ハロルド・ミッチェル氏、ジョン・ポイントン氏、CEOのケン・バートン氏および法務顧問のメアリー・マノス氏は、バーギンレポートが公表された後、全員退任となった。
モリソン氏の任命は、過去に実際のカジノ運営の経験不足を非難されてきた同取締役会にとって重要なものになると見られている。ニュージーランドのスカイシティー・エンターテイメント・グループで2008年から2016年までCEOを務めた人物として最もよく知られている同氏は、マカオのギャラクシー・エンターテインメント・グループのグループ最高財務責任者、タスマニアのレストポイントカジノを所有・運営するフェデラル・グループのCEO、そしてクラウン・メルボルン・リミテッドの最高執行責任者も務めた。
ILGAのフィリップ・クローフォード局長は、3月のInside Asian Gamingのインタビューで、クラウンにとって同社の取締役会に、より多くのゲーミング体験を加えることは不可欠であると考えたと語っている。
また同局長は、以下のようにも述べている。「実際には2つの基準がある。1つはカジノを運営していること、もう1つは単に会社法に基づく義務を負っている上場企業であること。彼らはそのほとんどを間違えたために、我々が納得する段階までそれらを修正することが非常に重要となる。我々は、カジノである程度の経験を積んだ人物に加えて、取締役会の経験があり、会社法と取締役の義務に対する理解力と取締役会経験を持った数字に強い人物に巡り会いたい。彼らには、我々が抱いている懸念やカジノビジネスの運営に関して特定の経験を持った博識のある人物が必要であると思う。」