29日、秋元司衆議院議員がIR(統合型リゾート施設)事業をめぐり収賄と証人買収の罪に問われている事件の初公判で、同氏は「起訴されたすべての事件で無罪だ」と主張した。複数メディアが報じた。
当時、IRを担当する内閣府副大臣だった衆議院議員の秋元司被告(49)は、2017年と2018年に中国企業500ドットコム社の元顧問らから総額760万円相当の賄賂の提供を受けたとして収賄の罪に問われているほか、贈賄側に裁判での偽証を働きかけたとして証人買収の罪に問われている。
29日に東京地方裁判所で開かれた初公判で秋元被告は、「中国企業の関係者と面会した事実はなく、現金は受け取っていない」などと述べ、「起訴されたすべての事件で無罪だ」と全面的に無罪を主張した。
先立って審理されたIR汚職事件の贈賄側4人と、証人買収事件で秋元議員の共犯とされた4人はいずれも起訴内容を認め、一審で有罪判決を受けている。