現在、マニラのエンターテインメントシティ地区でホテルとカジノプロジェクトの開発計画をしているサンシティグループが株式の過半数を所有するフィリピン子会社のサントラスト・ホーム・ディベロッパーズが、同社が保有する非ゲーミング資産を現地パートナーに売却することを発表した。
香港証券取引所の昨夜の発表によれば、メガワールド・コーポレーションが50%の株式を保有するアジアEコマース(Asian E-Commerce Inc)は、サントラストが保有するFOPMグループの全24.27%の株式を1億5370万ペソ(約3.4億円)の対価で取得予定である。
FOPMグループは、不動産管理会社ファースト・オセアニック・プロパティ・マネジメント(First Oceanic Property Management)と運送会社シティリンク(CityLink)から構成されている。
サンシティグループは、ウエストサイドシティ・リゾートワールドのメインホテルとカジノの開発および運営のため、2019年にサントラストの過半数の51%の株式を取得した。これは、メガワールドアンドリゾーツワールドマニラの事業者であるトラベラーズインターナショナルホテルグループとの複雑合意の一環であった。
2023年に開業予定であるカジノプロジェクトには、VIPとマスゲーミングの両方に、400台のゲーミングテーブルと1,200台スロットマシンに加え、5つ星ホテルの客室が400室備わると言われている。
サントラストの非ゲーミング事業を売却する理由を概説しつつ、サンシティは次のように述べている。FOPMグループの主要事業は当グループが投資しているフィリピンのカジノおよびエンターテイメント市場とはまったく関係性がないため、我々の非中核事業を売却することで、その資金と主要事業に集中し拡大を図ることが可能になる。
「当グループは、売却による売却手取額を一般運転資金として充当し、現在サントラストが開発中のメインホテルカジノの建設に部分的な資金提供を行う予定である。」