マカオのパラダイス・エンターテイメントは、新型コロナの影響を受けて、収益が前年比70.2%減の3億5,170万香港ドル(約49.4億)になったことにより、2020年度に1億9,210万香港ドル(約26.9億円)の損失を報告した。
年間の調整後EBITDAは、1億110万香港ドル(約14.2億円)の損失であった。これには、すべてのセグメント、とりわけ電子ゲーミング機器およびシステム部門の損失が含まれている。パラダイスは、2020年に20台のLMG端末と23台のスロットマシンを販売し、438台のLMG端末にアップグレードサービスを提供したが、セグメント別収益が85.8%減少の2,530万香港ドル(約3.5億円)、研究開発費の調整後EBITDA損失が7,160万香港ドル(約10.6億円)となったと語った。
いまだグループの管理下にあるカジノのひとつであるカジノ・カムペック・パラダイスの収益は、前年比56.2%減の5億5,660万香港ドル(約78.2億円)で、調整後EBITDA損失は4,270万香港ドル(約6.6億円)となった。パラダイスは2020年3月1日からワルド・カジノでの管理サービスの提供を終了したが、グループの下での2カ月の運営により、GGRは4,340万香港ドル(約6.9億円)、調整後EBITDA損失が1,780万香港ドル(約2.5億円)となった。
昨年の苦闘にもかかわらず、パラダイスの会長兼業務執行役員のジェイ・チュン氏は、現在承認されている新しいスロットマシンのタイトルの開発と、マカオ市場におけるその展開準備が整うことで、力強い回復を遂げることに自信を持っていると述べた。
「当グループは、一流の革新的技術を駆使して、主にマスマーケット向けのより優れたゲーミング製品を開発することで、ゲーミング機器業界の継続的な革新に取り組んでいる。
我々は、パンデミックにかかわらず、テクノロジーとイノベーションが将来の成長促進のための鍵になると信じている。」とチュン氏は語った。パラダイスグループは、マスマーケットにおける1日1テーブルあたりのGGRが、マカオの他のカジノテーブルに対抗できるような最先端のゲーミング技術を採用することで、当社管理下にあるカジノのテーブル生産性の最適化に引き続き注力していくだろう。
「我々のグループは、当社独自のビジネスモデルに従い、ハイテク製品の開発を補完する2つの事業セグメントの相乗効果をさらに高めていくつもりだ。」