ゲンティン・マレーシアが、エンパイア・リゾーツに2,000万米ドル(約21億円)の資金を追加注入を準備、それによりニューヨークに本拠を置くカジノ運営会社の過半数のシェア獲得となる予定
同社は金曜日、完全子会社であるGenting ER II LLCが、新型コロナのパンデミックに起因する課題により、エンパイアの株主資本を増やすため、同社の「シリーズLの優先株式」を最大2,000万米ドル(約21億円)で購入する引き受け契約を締結した。
エンパイアは、リゾートワールド・キャットスキルズと、ニューヨーク州にあるハーネス競馬施設のモンティセロ・レースウェイを運営している。
ゲンティン・マレーシアは、現在エンパイア・リゾーツの49%の株式を保有し、残りの51%はゲンティン・グループの会長兼CEOリム・コック・タイ氏の家族信託会社であるキェン・ファット・リアルティが保有している。ゲンティン・マレーシアとキェン・ファットの両者が、この最新の2,000万米ドルの投資を含むすべての発行済みシリーズ株式を普通株式に転換した場合、ゲンティン・マレーシアは2030年までにエンパイアの58%の株式を保有することになる。
マレーシアのカジノ運営会社が、2019年の企業買収契約でキェン・ファットと提携して買収した難題を抱える米国企業に追加の資金を投入したのはこれが初めてではない。ゲンティン・マレーシアは以前にも2020年3月に4,000万米ドル(約43億円)の資金を投入し、昨年9月にはさらに1億5,000万米ドル(約162億円)の資金を投入している。
同社は金曜日に、2020年3月から9月までの6か月間閉鎖を余儀なくされた後、エンパイアが債務の履行を確実にするためにさらなる資金が必要であると述べた。
「資金投入案により、エンパイアは短期の借り換え計画を完了するための資金調達条件を満たすための資金を得ることができ、さらには、その事業計画を証明し、長期の借り換え計画を継続するできることになるだろう。」とゲンティン・マレーシアは語った。
「同案はまた、ゲンティン・マレーシアが、特にオレンジカウンティの機会とニューヨーク州内でのスポーツ賭博のの潜在的発展との関連で、エンパイアの今後の展開と将来の成長に参画する立場を維持し続けることを可能にするだろう。」