米国ゲーミング協会(以下AGA)が公表した数字によると、 2021年には、4700万人以上のアメリカ人が同国の伝統的なバスケットボールトーナメント「マーチ・マッドネス」に賭けを行うと予想されている。
昨年のトーナメントが新型コロナウイルスの影響で中止され、2019年以来初開催となる中、2年前の今頃と比べ、13箇所増えた管轄区域でさらに6540万人のアメリカ人がスポーツベッティングを合法的に購入できるようになった。このことが後押しとなり、スポーツブックのオンラインおよび実店舗の賭博が2019年に比べて大幅に増加するとAGAは予想している。
AGA社長兼CEOのビル・ミラー氏は、「2019年以降、スポーツベッティングの状況は激変。その結果、トーナメントベッティングも変化した」と述べた。「以前はトーナメントのコンテストのみ参加できた消費者が、今回からスポーツブックで用意された各種合法賭博に参加できるようになったため、マーチ・マッドネスの再開と共に伝統的なスポーツベッティングを行うことも計画している」。
「これまで以上に合法的で規制されたスポーツベッティングの選択肢が増えたことで、数百万人もの顧客がマーチ・マッドネスならではの楽しさやドキドキをより安全に楽しめるようになった」。
マーチ・マッドネスとは、北半球で毎春開催されるシングルエリミネーション方式の男子バスケットボール大会のこと。現在、全米大学体育協会(NCAA)に所属する68校の大学バスケットボールチームが参加している。
AGAによると、今年のマーチ・マッドネスで賭けを行うアメリカ人の総数は2019年と同様であるが、その賭博方法が大きく変わる。伝統的な方法で賭けるアメリカ人が1780万人から3060万人へとほぼ倍増する一方、トーナメントで賭ける人数は減少すると予想され、オンラインで賭ける人数は208%増の1780万人、実店舗のスポーツブックでは79%増の830万人になるとのことだ。
アメリカでは現在、25の州に加えてワシントンDCでスポーツベッティングが合法化されており、他の17の州でスポーツベッティングの合法化法案が提出されている、または事前提出済とAGAは述べた。