和歌山IRを見据え、市と南海電鉄が連節バス走行実験

和歌山市と南海電気鉄道は6日、バス高速輸送システム（BRT）の導入に向けた共同研究の一環として、市内で連節バスの試走を行なった。毎日新聞などが伝えた。県が同市の和歌山マリーナシティへの誘致を目指しているカジノを含む統合型リゾート（IR）の実現を見据えた取り組みで、導入時期は決まっていない。

共同研究ではIR実現時に海外からの来訪客らを効率的に輸送するため、一般道にバス専用レーンなどを設けて高速で走行できるBRTの導入を目指している。

この日の試走では、同社の関連会社が大阪府の関西国際空港で使用している定員100人の連節バスを使用。南海電鉄和歌山市駅を出発し、JR和歌山駅や和歌山マリーナシティを結ぶルートを回りながら、車体の長さ18メートルのバスが交差点を安全に曲がれるか、他の通行車両に影響を与えないかなどを確認した。

先行導入している新潟市や岐阜市の例を参考にしたという。

尾花正啓和歌山市長によると、電車のように快適で、周囲の車もスムーズに追い越せ、低床バスでお年寄りも乗りやすい。