横浜市の林文子市長は4日の定例記者会見で、任期満了に伴い今夏実施される市長選について、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)誘致の是非が「争点の一つになる」との見解を示した。産経新聞が報じた。
林市長は「横浜などの大きな基礎自治体はワンイシューで語るものではない」とした上で「IRはこれまで多く語られ、研究もされてきた。そうした点では、争点の一つとして、大いに議論されるべきだろう」と述べた。
ことし8月に任期満了を迎える市長選に関しては、現在3期目の林市長は再出馬についての意向を明らかにしておらず、「それを含めてまだ何も考えていない」と述べた。
横浜市長選には現職の横浜市議会議員 太田正孝氏(75)(立憲民主党)が無所属で立候補することを表明している。同氏は「私が横浜市長になったら即日カジノはなくなります。簡単に言えばカジノはやらないです」と述べており、IR誘致に反対の姿勢を表明している。
政府は、新型コロナウイルス感染症の拡大やIR汚職事件などの影響により、IR区域整備計画の認定申請受付期間を予定より9カ月延期し、2021年10月1日から2022年4月28日とした。これにより、横浜市では今夏の市長選の後に申請期間開始を迎えることとなり、それを大きく左右することになる市長選に注目が集まっている。