メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼CEOは、政治的な問題をめぐる懸念や世界最大手のゲーミング事業者たちが興味を失いつつある状況にも関わらず、同社は今でも日本でのIRライセンス取得に100%の固い決意を持っていると話す。
昨夜のメルコの20年第4四半期業績発表の中で、日本での機会に関して広範囲にわたる発言をしたホー氏は、「同社は、同国に世界トップのIRをもたらすことに継続して固い決意を持っている」と述べた。
しかしながら、同氏は、メルコが長期にわたって「横浜ファースト」の方針の下で注力してきた横浜という地名に触れることはしなかった。気になる点ではあるものの、おそらく同市の現在のIRの方向性が不明確であることへの対応だと見られる。
林文子市長と市議会はIR誘致を強く支持し、RFPプロセスがすでに進行している一方で、市長は8月の市長選で3期目を目指すかどうかをまだ明言していない。
IR反対派の候補者達も立候補の予定をしており、当選すれば横浜のカジノ誘致の取り組みを終了すると約束している。
メルコのトップであるホー氏は、昨夜のコメントの中で、日本はなおも同社のレーダー上にしっかりと残っていると認めたものの、「適切な機会」を見極めるつもりだと付け加えた。
同氏は、「我々が持つアジアのプレミアム層への焦点、質の高い多くの資産、高い技術に対する情熱、世界レベルのエンターテイメントサービスへの献身、マーケットをリードするソーシャルセーフガードシステム、パートナーシップ成功の揺るぎない実績、類まれなゲストサービス文化、そして従業員の成長への継続的なコミットメントによって、メルコは日本が他にはない日本独自のIRを開発するというビジョンを実現させる手伝いができる有利な位置につくことができる。
コロナ禍で日本でのプロセスは遅れ、複雑な状態が続いてはいるものの、候補地が再びRFPプロセスを開始していることでその勢いを新たにしている。
我々は、現在の状況を評価する間、今後も忍耐強く耐えていく。そしてメルコが自社の中核となる強みを活かして強力に価値創造を推進できる正しい機会を確実に追い求めていく」と述べた。