SJMホールディングスのコタイにある統合型リゾート、グランド・リスボア・パレスのオープンが再び延期された。
火曜に行われた20年第4四半期および20年度決算報告の中でSJMが提供したガイダンスによると、390億香港ドル(約5,300億円)の同プロジェクトはこれまで3月中のオープン予定であったが、現在21年第2四半期末へと予定変更されている。
グランド・リスボア・パレスは当初2017年完成予定だったが、数年の間に何度も遅延に見舞われた。
また、同施設が6月までにオープンするという保証はなく、SJMは火曜、アナリスト達に対して具体的な日付は今後も市況によって左右されると説明した。同社は現在、グランド・リスボア・パレスの開業を待つ約2,000人を超えるスタッフを雇用している。
SJMは、現在最終検査の実施中で、営業許可書は3月か4月に発行される可能性が高いと正式に認めた。投資銀行のJPモルガンは「我々の見方では、おそらく5月/6月のオープンを意味する。ゲーミング施設は一気にオープンするはずだが、ホテルや非ゲーミング部分は時期をずらしたオープンになると予想している」と述べ、その中には3棟のホテルタワーと合わせて1,900室の客室などが含まれる。
資産運用会社のサンフォード C バーンスタインは以下のように述べた。「本質的にこれは最善のオープン戦略ではなく、大変な思いをしても一度に全てをオープンした方がいい。部分的なオープンは常に成長が大幅に遅くなり、マーケティングインパクトも小さい。しかしながら、GLPは費用を抑えようとしており、現在の状況において全面オープンは不可能だ」。
SJMは、開業時のグランド・リスボア・パレスの日々の事業費は700万香港ドルから1,000万香港ドルの間になると見積もっているものの、マーケティング費が増すにつれてほぼ確実に増えるだろう。
「我々は、GLPの日々の事業費はその規模の施設としてはかなり高額になると予想している」とバーンスタイン氏が付け加えた。