マカオ政府観光局のマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は水曜、マカオ特別行政区政府が中国本土政府との間で、個人訪問スキーム(IVS)電子ビザ再開を求めて協議していると語った。
中国政府による帰省自粛方針の影響で、旧正月中の訪マカオ旅客数は大幅に減っており、マカオ治安警察局が提供した数字によると、2月10日から16日までの大型連休の最初の6日間の旅客数は前年同期間と比べて68.2%少ないたった77,383人だった。また2月3日から9日までの前の週と比べても33.1%少なかった。
政府観光局局長は本土の複数の都市や省が住民に海外旅行を控えるよう呼びかけたこと、そしてIVS電子ビザの停止によって本土からの旅行者が消極的になったことを旅客数減少の理由に挙げた。
セナ・フェルナンデス局長は、「本土からの旅行客は対面でIVS申請を行わなければならないために、我々は本土政府にIVS電子ビザの再開を求めている。しかし、一方で制限緩和までにはもう少し待つ必要がある」と語った。
電子ビザの復活こそが、本土からの訪マカオ旅客数を大幅に増加させる起爆剤になると見られており、バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ティエンジャオ・ユー氏は、週次のGGR速報の中で、「我々は、(新型コロナウイルス感染症による旅行制限が引き上げられないと仮定して)旅客数の増加は今後数カ月間ただゆっくりと進んでいくと予想している。
旅客数の大きな増加は、ビザ処理がデジタルかつ同日に戻った時に起こるはずであり、それにはもう少し時間がかかる可能性がある。近い将来、実質的にこの問題が緩和されるのが見られる可能性は低い」と述べた。
水曜、セナ・フェルナンデス局長は、「旧正月の休暇後に旅客数が回復すると予想していると述べたものの、政府観光局は今後、生の数値データには注目しないと強調した。
将来すべきことというのは、数字を追い求めるよりも、マカオにより長く滞在してくれるよう旅行客を惹き付けることだ。マカオにあるアトラクションの数を増やすべきであり、本土からのツアーが近く再開されることを願っている」と語った。
マカオのグランドコロアンリゾートは今週、オプショナルの隔離用ホテルとしてシェラトングランド・マカオ、リスボエタおよびリージェンシー アート ホテルに加わった。
しかしながら、隔離義務リストから取り除かれる中国本土の地域の数はさらに増えてきている。2月14日時点で、マカオ政府は、過去14日間に以下の地域を訪れた人全員への隔離を義務付けている。
河北省:石家荘市全域
北京市:大興区天宫院街道
黒竜江省:綏化市、利民開発区およびハルビン市呼蘭区
吉林省:通化市全域
上海市:浦東新区高東鎮