西オーストラリア州(WA)の最高カジノ責任者が、日常的にクラウン・パースの法務・コンプライアンス部のメンバーと交流していたことが明かされ、クラウン・リゾーツの州カジノライセンス保有適格性への新たな調査の可能性を前に、その役職を辞任した。
地方自治体スポーツ文化産業省(DLGSC)のマイケル・コノリー次長は、クラウン・リゾーツの特定の従業員との友人関係に関して現地メディアから追及を受けた後に辞任した。
DLGSCのダンカン・オード長官によると、その友人関係には「自分が所有するトレーラーボートで釣りに連れていく」ことなどが含まれており、不適切な取引を直接的に示唆するものは何も無かったものの、コノリー氏は辞任を選んだ。
オード長官は今週出した声明を通じて、「コノリー氏はトレーラーボートでクラウン・パースの従業員を釣りに連れて行くなどといった彼らとの交流について反論していない。その関係の性質というのは、長期間の友人関係の1つだ。
この友人関係、および利益相反の可能性または認識は、私自身、バリー・サージェント前長官、および議事録の中で利益相反の開示に言及したゲーミング・賭博委員会(Gaming and Wagering Commission)に正式に公表され、そしてその中で協議されてきた。
利益相反の認識が一切あってはならないということを考慮して、コノリー氏は即時発効で最高カジノ責任者の役職を辞任する」と述べた。
コノリー氏の辞任のニュースの少し前には、西オーストラリア州ゲーミング・賭博委員会(GWC)が、問題を抱える同カジノ事業者が州カジノライセンス保有に現在も適格性を有しているかどうかを決定するために、クラウン・リゾーツへの独立した調査を正式に求めていた。最近ニューサウスウェールズ州で完了したものと同様のこの調査が必要であると見なされる可能性はある。その理由は、WA行政書士事務所が、西オーストラリア州の法律の下では、GWCは「(NSWの)バーギン調査を頼りに判断を下すことは出来ない」と述べているためだ。
水曜独自に出した声明の中でクラウンは、新たな調査に関して全面的に協力するつもりであり、「改革アジェンダおよびNSW ILGA調査への対応で確認されたさらなる改善のための手順に関連してWA委員会に継続して関わっていく」と述べた。
クラウン・リゾーツのヘレン・クーナン業務執行役会長は、「クラウンは、その営業において、世間からのそして規制機関からの信頼を取り戻すよう努力する中で、規制機関の全てと共に、建設的な役割を担うという決意を持っている」と付け加えた。