アナリストによると、マカオのゲーミング粗収益(GGR)は2月前半、1月よりも23%低い約30億パタカ(約400億円)、一日当たりでは2億パタカ(約27億円)で推移している。
旧正月連休の最初の5日間にマカオを訪れた人の数が、今なお前年同期間比71.6%減のたった62,984人に留まっていることで、先週はGGRが一日当たり1億9,000万パタカ(約25億円)にまで鈍化した。この数字は新型コロナによって2019年2月比では83%の減少を意味している。2020年2月との比較よりも現状を正しく表していると考えられる。
しかしながら、月後半には楽観視できる余地もある。
JPモルガンのDS・キム氏とデレク・チョイ氏は火曜のレポートの中でこのように述べている。「次の一週間は良くなるはずだと一応言っておく。
例年通り、我々は春節の4日目か5日目からいわゆる『最後の最後』の期間(法定の休日後5日間ほど続く)にかけて需要が加速し始めると見ている。
次の1週間に有意義な増加を見たいと願っているものの、現在も続く移動制限の中では今なお極めて先が読みづらく、投資感情に本当の意味での目立った変化は起きないだろう」。
訪マカオ旅客数は日曜の17,357人から月曜には15,214人にわずかに減少した。昨年の旧正月の5日目と比べると43.9%少ない。
投資顧問会社のバーンスタインは、2月のGGR予想を70%台前半の減少に引き下げたものの、「通常は旧正月前や連休の最初の数日よりも業績が好調な旧正月後半および今月の残りの期間にどうなるかに大きく左右されるだろう。
マカオは2021年上半期、継続して逆風にさらされ続けるが、下半期には新型コロナ関連の旅行制限が取り除かれ始めるために大きな回復が始まると見ている」と述べた。