新型コロナの世界的感染拡大によって、日本のIRレースからまた離脱者がでたようだ。欧州でカジノを運営するグループ・バリエールが日本でのライセンス獲得への取り組みを断念したと見られている。
Inside Asian Gamingが得た情報によると、バリエールはパンデミックによって日本を含む大半の開発計画を中止している。同社は欧州にあるカジノ33軒とホテル18軒のほとんどで営業停止を余儀なくされている。また、具体的に営業がいつ通常の状態に戻り始めるかも分かっていない。
バリエールは2019年、和歌山でのIR開発を目指すと発表し、当時最大で25億米ドルの投資を行う用意があるが、関わるいずれのコンソーシアムでも少数側に属することも喜んで受け入れると述べていた。
しかしながら、新型コロナによってそれら計画は凍結されたようで、バリエールは和歌山のRFP(事業者公募)に回答しておらず、長崎でも回答するとは予想されていない。結果、同社は地方でのIRレースに可能な選択肢を残していない。
最終的に和歌山県のRFPに回答したのはサンシティグループホールディングスとクレアベストニームベンチャーズの2社のみで、長崎で最初の書類を提出した企業は5社だったと見られている。