セガサミー・ホールディングス株式会社がサクセッション・プラン(後継者育成計画)で重要な一歩を踏み出した。組織再編に続いて、里見治紀氏を新たに代表取締役社長グループCEOに任命した。
里見治紀氏は父親であり創業者の里見治氏からCEOの役職を引き継ぎ、治氏は代表取締役会長の職には留まる。治紀氏は以前は代表取締役社長グループCOOを務めていた。
治紀氏の昇進と同時に、セガサミーがサミー株式会社および株式会社セガグループのコーポレート機能等の管理業務を分割し、セガサミー・ホールディングスの100%連結子会社である株式会社セガがセガグループを吸収合併する組織再編も発表された。
同社は、報告書の中で、今回関わる全ての法人が100%連結子会社であるために株式その他の金銭等の割当てや、資本金の増減はないと説明した。
セガサミー・ホールディングスの常務執行役員である杉野行雄氏が存続会社であるセガ株式会社の代表取締役社長COOに就任した。親会社であるセガサミーは、「携帯電話、PC、スマートデバイス、家庭用ゲーム機向けゲーム関連コンテンツの企画・開発・販売及びアミューズメント機器(パチンコ及びパチスロ)の開発・販売」がセガの事業内容であると述べている。
セガサミー・ホールディングスは、1975年に里見治氏が創業したサミー株式会社がビデオゲームの巨大企業セガの支配株式を購入した後、2004年に設立された。以来、この複合企業はパチンコとパチスロの販売、アミューズメントセンターの運営、ゲームセンター機械、テレビゲームの4つの主要セグメントにビジネスの焦点を当ててきた。
同社は2013年に韓国のパラダイスと手を組み、ソウル近郊の仁川で13億米ドルの統合型リゾート、パラダイス シティを開発した。同施設は2017年4月にオープン。セガサミーはパラダイス シティの45%の株式を保有している。