フィリピンのゲーミング規制当局PAGCORが2020年度のゲーミング事業からの収入が300億比ペソ弱(約650億円)となり、2019年度に報告した757億6,000万比ペソ(約1,650億円)からは60.4%減となったことを報告した。
今回の減収の原因は、フィリピン全土での新型コロナ感染拡大の壊滅的影響でで、特に首都マニラでは、カジノは3月半ばに営業を停止し、3割の能力での営業再開が認められたのは8月下旬になってからだった。
PAGCORが金曜発表した包括利益計算書によると、利益は2019年の約100億比ペソ(約218億円)から2020年に15億7,000万比ペソ(約34億円)へと83.8%減少した。
しかしながら、2020年上半期にはすでに16億比ペソ(約35億円)の損失を報告していたが、下半期に盛り返し黒字を達成した。PAGCORは、第2四半期だけで23億8,000万比ペソ(約52億円)の損失に苦しんだ。
10月に発表された第3四半期の数字を基にすると、PAGCORは20年第4四半期、76億7,000万比ペソ(約167億円)のゲーミング事業からの収入を生み出し、利益は14億3,000万比ペソ(約31億円)にのぼった。
2020年全体で、PAGCORによる運営ではない認可カジノからの収入は115億2,000万ペソ(約338億円)となり、POGOは46億6,000万ペソ(約102億円)を生み出した。