アジアトップのVIPゲーミング事業者、サンシティグループが、新型コロナの世界的な感染拡大による市況の低迷によって、マカオ、韓国、オーストラリアにあるVIPサービスの一部の休業を余儀なくされており、マカオのローリング取扱高は、以前の水準の20%までしか戻っていない。
その情報が明かされたのは、投資銀行のゴールドマン・サックスが先週のコーポレートデー後の月曜に発表したリサーチレポートの中だった。コーポレートデーには、サンシティグループ、その子会社であるサミット・アセント・ホールディングス、ナガコープそして韓国のパラダイスが招待され参加していた。
アナリストのサイモン・チャン氏、アルファ・ワン氏、キャリー・ジアン氏によると、サンシティは、アジア全体でのVIP回復ペースは、予想よりも遅く、「市況の低迷への対応として、オーストラリア、韓国そしてマカオの一部のVIPルームの休業を決めた」とコメントし、マカオの休業施設にはザ・パリジャン・マカオなどがあった。
同社は、12月、マカオのVIP GGRは新型コロナ前の約20%の水準にしか回復していないことも付け加えており、同市場の前年比66%という全体のGGR回復ペースから遅れをとっている形となる。
レポートには、「VIPプレイヤーからの中国旧正月の予約も比較的少なくなっている。全体で(サンシティ)グループは、アジアのVIPゲーミング市場は時間をかけて徐々にしか回復できないという見方をしている」と書かれていた。
ゴールドマン・サックスによると、サンシティは新型コロナの検査要件、そしてセルフサービスの自動発行機がまだ復活していないことによって通常よりもIVSビザ手続きが複雑になっていることが原因で、、プレイヤーのほとんどが、マカオに戻ることが厄介だと感じていると述べたものの、サンシティのアジアIR拡張計画には一切変更はない。