スタジオシティ・インターナショナル・ホールディングスが、マカオの統合型リゾート、スタジオシティでのVIPローリングチップ営業を2021年12月末までさらに12カ月間継続することを発表した。
スタジオシティがVIPプレイの延長を選んだのは今回で2度目となる。同社は2019年初めにVIPプレイの停止を初めて明かしていた。当時、その決定の理由は一切明かされなかったものの、投資顧問会社、サンフォード C バーンスタインのアナリストは、メルコが、具体的にはシティー オブ ドリームスという、より適した施設にVIPテーブルを移動させることで各テーブルの収益性を高めようとしていると指摘していた。
代わりに、スタジオシティ・インターナショナル・ホールディングスは2020年初めにさらに1年VIP営業を延長し、今回再度の延長となった。終了には30日前の通知が条件となる。
VIPローリングチップの延長は、スタジオシティが13億米ドル(約1,341億円)の第2フェーズ開発を続ける中で行われた。この拡張計画は、マカオ特別行政区政府との土地使用権の条件の下での2022年5月の完成予定となっているものの、親会社のメルコリゾーツ&エンターテインメントは今年に入って、新型コロナウイルスによる遅延の結果、期限に間に合わせるのは難しい可能性があると述べていた。
「新型コロナウイルスの感染拡大前、プロジェクトの残りの建設期間をおよそ32カ月と予想していた。新型コロナ感染拡大による混乱で、建設期間が先延ばしにされ、予想の32カ月、そして現在の開発期間を超えて延長されることが予想される。
スタジオシティプロジェクトの残り部分の開発を完了するのに追加の時間が必要になる場合には、我々は関連する開発期間の延長申請を行わなければならず、これはマカオ政府の見直しとその裁量による承認が条件になる」と述べた。
スタジオシティが経営陣の変更を行ったのはつい先週のことで、ケビン・ベニング氏がシティー オブ ドリームス マニラでの2年間の後、ジェフ・アンドレス氏と入れ替わる形で施設総支配人およびシニアバイスプレジデントに復帰した。