シンガポール発のロイヤル・カリビアンの「無寄港クルーズ」乗船中に新型コロナウイルスの陽性判定を受け取った83歳の男性が帰港時のウイルス検査で2度の陰性判定を受けている。
今週報じられた通り、その男性客が乗船中に体調を崩し、PCR検査で陽性判定を受けた結果、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの「クアンタム・オブ・ザ・シーズ」は予定よりも1日早い水曜にシンガポールに引き返すことを余儀なくされた。
この件に関する最新情報を明かしたシンガポール政府観光局(Singapore Tourism Board)は、その後、午後7時30分から午前0時の間に全乗客が下船し、マリーナベイ・クルーズセンター・シンガポールで抗原迅速検査を受けたと述べた。
しかしながら、政府観光局は、感染した乗客はその後再検査を受け、新型コロナウイルスの陰性判定が出ていたことも明かした。二度目と三度目の検査の両方で陰性の判定が出たことで、シンガポール保健省は木曜、その乗客は新型コロナウイルスに感染していなかったと正式に認めた。
クアンタム・オブ・ザ・シーズは水曜朝にシンガポールに帰港したものの、接触者の特定を進める間、そしてゲンティンクルーズラインのワールドドリーム号も「無寄港クルーズ」旅を終えて同時に帰港していたために、乗客が混ざり合わないよう、その日のほとんどの時間、乗客たちは船に留まっていた。
ゲンティンのクルーズ船は、11月初旬に3泊4日という短期旅程でシンガポール発の航海を最初に再開させ、その後ロイヤル・カリビアンが12月3日に最初の旅に乗り出していた。今回影響を受けた旅は、シンガポールの「無寄港クルーズ」の手続きの下で進められた同社にとって二度目の航海だった。
保健省は木曜、83歳の男性の濃厚接触者への隔離命令はすでに撤回されたと述べ、シンガポール政府観光局は「無寄港クルーズ」スキームは計画通り続けられることを正式に発表した。しかしながら、船上での検査手続きは見直される予定。