韓国のカジノ事業者、パラダイスとグランド・コリア・レジャーでは、11月、カジノ売上が急落し、両社ともに50%以上の減少を報告した。
どちらも今回の減少の具体的な理由を説明しなかったものの、ほぼ確実に最近の新型コロナウイルス感染拡大の波に対応して政府が実施したソーシャル・ディスタンス措置に関係している。韓国は約3週間にわたって毎日300人以上の感染が報告され、過去3日間全てで500人を超える感染者が判明したことから、先週、ソウル首都圏の警戒レベルをレベル2に引き上げ、国内のその他の大半の地域をレベル1.5に引き上げた。
水曜、国内トップの外国人専用カジノ事業者、パラダイスが、11月のカジノ売上が97億5,000万ウォン(約9.3億円)となったことを報告した。前月比では56.4%減、前年同月比では85.4%減。しかしながら、今回の売上減少は、10月と比べて実際は11.2%増加した取引高と全く対照的な結果であり、衝撃的な運の悪さか、異常に低いマージンのどちらかを示唆している。
仁川のパラダイス シティ、パラダイス・ウォーカーヒル、釜山カジノそして済州グランドカジノを運営するパラダイスのカジノ売上は、1月からの11カ月間で59.0%減少し、2,930億3,000万ウォン(約279億円)へと落ち込んだ。
グランド・コリア・レジャー(GKL)も、大きな打撃を受けており、つい数日前には政府の最近の制限に対応して3つ目のカジノでの営業を停止した。同社は先週、11月24日から12月8日までの期間でソウル首都圏にある江南COEXと江北ミレニアム・ヒルトン・ソウルにある2つのカジノの低業を停止し、その後、釜山ロッテホテルにあるセブンラックカジノを12月1日から12月15日までの予定で休業している。
木曜、GKLはカジノ売上が10月比で50.6%減少し54億9,000万ウォン(約5.2億円)となったことを報告した。2019年11月と比べると87.8%の減少を示している。
取引高は前月比26.5%減の619億5,000万ウォン(約59億円)で、2020年1月からの11月間の売上は57.9%減の1,860億2,000万ウォン(約177億円)となった。