マレーシアを拠点にするゲーミング機器サプライヤーのRGBインターナショナルが、2020年7-9月期、1,240万リンギット(約3.2億円)の赤字に転落した。前年同四半期は1,190万リンギット(約3億円)の黒字だった。
新型コロナウイルスがアジア全域で継続してビジネスに影響を及ぼす中、商品販売数の減少によって、販売・マーケティング部門の売上が前年比63%減の3,000万リンギットに落ち込んだ。
また、技術サポート管理部門の売上も、特定店舗の休業と定員制限によって69%減の960万リンギットとなった。それら店舗は現在、ソーシャルディスタンス措置を実施しながら営業している。同部門は「主に前年同四半期と比べて売上が低下したことと、昨年末と今年初めに購入した新しい機械の減価償却費の増加によって」税引前損失が1,440万リンギット(約3.7億円)となり苦戦した。
現在も続く新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえた短期見通しについて、RGBは、「ゲーミング市場では回復が遅く、パンデミック中に広がる経済の不透明感と渡航制限によって今年の残りの期間の業績については警戒した姿勢を崩していない」と述べた。
今年に入ってゲーミング店にソーシャルディスタンス関連商品を提供することで、収益源の多様化を始めているRGBは、「当グループは、この前代未聞の時代に売り上げを増加させるために、既存の資源を最大限活用することで新たな道のりへと乗り出していく」と付け加えた。