全業界が長くなる回復軌道を辿るに連れて、フィリピンの認可カジノは2020年9月末までの3カ月間でゲーミング粗収益(GGR)が前期比の6倍増加した。
フィリピンのゲーミング規制当局、PAGCORが発行した情報によると、今四半期フィリピンの認可カジノが、エンターテインメント・シティやクラークにあるものを含めて150.4億比ペソ(約325億円)のGGRを生み出した。これは2020年1月からの3カ月の382.4億比ペソの半分を下回るが、第2四半期の21.6億比ペソを上回る。
第3四半期の収益の大半は、エンターテインメント・シティからのGGRで、第2四半期GGRの19.6億比ペソから129.6億比ペソへ増加した。クラークのGGRは第2四半期の1億8,570万比ペソから第3四半期には18.9億比ペソへ増加した。
PAGCOR所有のカジノは同様に、GGRが9億1,470万比ペソへと625%増となったが、それでも第1四半期の129.3億比ペソを下回る。PAGCORは、第3四半期に同組織が所有するカジノのスロットマシーン収益が4億2,170万比ペソ、ジャンケット収益が2億9,190万比ペソ、テーブルゲーム収益が2億110万比ペソだったと言う。
2020年3四半期、業界全体のGGRは176.6億比ペソ(約382億円)で、前四半期比で630%成長したが、今年第1四半期の592.2億比ペソのGGRからは66.6%減少した。
新型コロナウイルスの大流行が襲い掛かる中、フィリピン全土のカジノは3月15日から休業し、マニラ外の規制は7月初旬から緩和された。エンターテインメント・シティのカジノは8月下旬まで閉鎖が続き、その後にPAGCORはマニラのカジノに定員の3割での営業再開を許可した。