社長兼業務執行取締役
ウィン・マカオ
パワースコア: 1,170
昨年の順位: 19
評価理由
• ウィン・パレスの不安定な営業開始の後の2016年に、代表取締役社長に任命され、資産の再調整を大成功に導いた。
• 新任のCEOマット・マドックス氏はスティーブ・ウィン氏による一連の騒動を乗り越え、アメリカのウィンの舵を取った一方で、ウィン・マカオを指導した。
世界的に有名なホテルブランドであるザ・ペニンシュラで8年間、ザ・ペニンシュラ・バンコクとザ・ペニンシュラ・香港の総支配人としてのそれぞれ過ごした4年は、ブランドを代表する誰か一人ではなくて、ブランド自体が輝いているというイアン・コクラン氏の考えに磨きをかけた。
それでもなお、業界の多くの人々は、マカオでのウィン・ブランドの成功は、同名の元ボスによるものではなくコクラン氏によって成し遂げられたものであり、比類なき贅沢の極みとして確立した結果だと考えている。ウィン・マカオは、ウィン・パレスが世界最大のフォーブスの5つ星ホテルであると自慢する権利を保持しつつも、そのマカオ半島とコタイ地区を合わせた所有物件でフォーブスの5つ星アワードを12回以上獲得した細部への徹底的な配慮をすることで、ブランド基準の面で言えばアメリカの同系列ホテルを追い抜いている。
コクラン氏は控えめであることを好み、自身について多くを語らないため、過去数年間のパワー50の格付けでは苦戦したが、同氏のように成功を収めた人は皆、そんなにも長い間隠された宝石のままでいることが出来ない。
ちょうどコクラン氏が長期的に考える熱心な忠誠心のある部下を集めるように、「ウィン・マカオブランドの擁護者」と呼ばれる男は、2007年に入社して以来、ず っと自身の会社に忠実でありそこに留まり続けている。最高位役職者に変わる後継者育成の議題が挙がる際、「あとに続く人」というぼやきはこれまでにもあった。
業務とは別に、コクラン氏は、音楽に関してほぼ百科事典並みの知識を持っていることで知られており、それはおそらく膨大な数の情報から細部を思い出すことが出来るもう1つの能力の現れである。