マカオ最高執行責任者
ギャラクシーエンターテインメントグループ
パワースコア: 1,253
昨年の順位: 18
評価理由
• 2007年にザ ベネチアン マカオの開業を助けた
• マス市場に特化した数十年にわたる上級管理職の経験
• ギャラクシーのフランシス・ルイ副会長からの信頼が厚く、長年代理を務める
業界にいるほぼ全員が新型コロナのパンデミックの痛みを感じている。しかし、かつては同業他社から冷やかしを受け、今では世界の羨望の的になっている倹約的な財政方針のおかげで、ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)はこの大嵐に立ち向かい、新型コロナ後の世界に向かって安全に進んでいく有利な立ち位置にいる。
同業他社が負債を増やすことで2020年を乗り切っている一方で、GEGは主にケビン・ケリー氏とそのチームが監督した大きな成功を収めている作戦のおかげで、ここ数年間内部留保されてきた巨額のキャッシュに支えられている。
ケリー氏の上司であるフランシス・ルイ副会長は、8月に行われた20年第2四半期業績発表の中で、498億香港ドル(約6,700億円)のキャッシュおよび流動性の高い投資、そして436億香港ドル(約6,000億円)のネット・キャッシュというGEGの健全な現金残高を特に強調し、同社は社債発行によって流動性を向上させる必要がないと主張した。
代わりに、ギャラクシーは第1、第2四半期の間に日々の事業費を25%以上も削減することに成功し、今後何があろうとも十分な余裕が持てる状態になった。
それでもなお、ケリー氏は過去12カ月間に起こった難題に堂々と立ち向かっているようだ。プレッシャーのかかる状況に慣れた経験豊かな幹部であるケリー氏の40年の業界経験には、ラスベガス・サンズでの業務部門シニアバイスプレジデントとして、異常に静かなコタイでギャラクシーに最も近いお隣さんであるザ・ベネチアン・マカオの開業を助けた経験も含まれている。