最高経営責任者
香港ジョッキークラブ
パワースコア: 1,295
昨年の順位: 15
評価理由
• HKJCの近代化と再生を助けた原動力
• HKJCが香港最大の企業主となるのを支援
• HKJCに新型コロナウイルス感染症に直面したフルレースシーズンを完結させた。
ウィンフリード・エンゲルブレヒト-ブレスケス氏は、より満足する以上の確かな理由を持っている。世界のゲーミング業界内で多くの事業者が生き残るのに悪戦苦闘している一方で、香港ジョッキークラブ(HKJC)は、今や10年以上に及ぶ同氏の指導によりほとんど動揺していない。
9月、HKJCは過去最高の開幕日発売金を記録し、その合計は13億8,000万香港ドルに達した。これは2017/2018年シーズンに記録されたそれまでの最高額を6.8%も上回る額となる。地元賭金は、それまでの最高額を4.6%上回る11億3,000万香港ドルに達し、コミングリング(共同賭事プール)は18%増の2億4,700万香港ドルだった。
香港の新型コロナウイルス感染症の安全基準に従うため、非常に大切な従業員や同僚らの入場制限を余儀なくされながらも、HKJCが同日に史上最低の入場者数を記録したことを考えると、データはより一層感動的である。
またそれは、2020年7月30日付けのHKJCの年間売上高が、11.6%減の2,188億香港ドル(約2兆9,303億円)となり、レースの年間売上高は3.2%減の1,210億万香港ドルであったと報道されてからわずか数日後のことであった。
1998年にレーシングディレクターに就任し、その9年後にトップの職に就くこととなったこのドイツユースサッカーチームの元プレーヤーであるエンゲルブレヒト-ブレスケス氏は、HKJCを二流の著しく内向的な組織から、レース界の羨望の的となる組織へと変えた。
HKJCは同氏の監視下で、競馬場マスタープランを受けて沙田競馬場の再開発から、競走馬の質、全てが揃った競馬体験を提供するための広範な顧客セグメンテーション作業までのほぼすべての側面の変革に、数百万ドルを投資してきた。
香港の競馬という大幅に改良された製品は、その後人気が爆発的に高まり、ベ ッティングリングに直接移行してきた。