メルコリゾーツ&エンターテインメントが、大人気の常設ショー『ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター(HODW)』の休演機関をさらに延長したことで、不本意ながらも同ショーに関わるブルーカード(就労ビザ)保有者137人を本日(日曜)から解雇し始めたことがIAGの取材で分かった。同ショーについては、新型コロナウイルスが世界的に感染拡大したために、2021年のほとんどの期間休演となる予定。
メルコは6月、2021年1月まで6カ月間HODWを休演し、この機会を利用してショーの「再考」と、コタイにある旗艦施設、シティー オブ ドリームスにあるシアターへの新テクノロジーの導入を行う予定だと明かしていた。
しかしながら、メルコは声明の中で、新型コロナウイルスが継続して国際的な移動に影響を及ぼし続けていることで、同ショーはさらに「数カ月間」休演を続けるとし、HODWのスタッフおよび演者の相当数を解雇せざるを得ない状況に追い込まれたと述べた。
メルコのマカオリゾート最高執行責任者のデイビッド・シスク氏は「素晴らしい才能が去っていくのを見るのは非常に非常に心苦しい。仲間たちの継続的な努力、そしてこの苦難の時にショーに快く留まってくれたことにとても感謝している。
一人一人の貢献に感謝しており、ショーが彼らのキャリアの非常に重要な部分であるということ、そしてこのような時代の中で彼らのコミットメントが当社に真に認められ、報われたという信念を持って去って行ってくれると信じている。彼らの今後の努力が実り多いものになることを心から祈っている」と述べた。
Inside Asian Gamingの取材によると、今日からブルーカード保有者137人に契約が更新されないが告げられる予定で、メルコは本国への帰国手段の調整が難しい人達をサポートしている。
別のブルーカード保有者9人と地元住民57人が、現地に留まりシアターの維持・運営を行う。
メルコは、ショーの製作者で監督のフランコ・ドラゴーヌ氏がマカオに来れないことが、休演延長の主な理由だと述べたものの、新型コロナウイルスの世界的な回復によって国間の移動が再開され次第、新装HODWを披露すると固く決意していることを正式に認めた。
ドラゴーヌ氏は、「世界的な感染拡大によって、我々全員にとって非常に難しい状況が作り出され、才能ある人々が去っていくのを見るのは非常に悲しい事だ。
私がショーに参加してくれていた人にどれ程感謝しているかについては言葉で言い表せない。 我々全員にとって、生涯またとない経験だ。我々が、再考されたザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーターをマカオに持って戻って来れることを期待している」とコメントした。