IR(統合型リゾート)の誘致をめぐり横浜市で13日、住民投票の実施を求める市民団体が署名を集め提出した。集まった署名は、請求に必要な数の3倍を超えるおよそ20万人分。
「市民の15人にひとりが、とりあえず賛否は我々に決めさせろよという請求を出したわけでありますから、市議会はこれを無にしないことを強く要求いたします」と「カジノの是非を決める横浜市民の会」 小林 節(共同代表)は述べた。
それを受けて、横浜市 林文子市長は、「20万票を超えた署名が集められたということで、市民の皆さまがIR実現について、大変関心があるということ、心配されているということが、あらわれたと認識している」と述べた。
IR誘致先として考えられている山下埠頭に倉庫などを持つ事業者からは、当初より一貫して反対の声が上がっている。その中でも「ハマのドン」とも呼ばれる、藤木幸夫氏(90)(横浜港ハーバーリゾート協会 会長)は、「私は絶対やらないですから、カジノは」とIR誘致計画を一蹴した。
署名は今後、選管が有効性を審査し、林市長に住民投票条例の制定が直接請求され、条例案が市議会で可決されれば、住民投票が実施される。横浜市議会はIR誘致賛成の与党系会派が過半数を占めており、条例案に反対する可能性は残る。