オーストラリアのカジノ大手、クラウン・リゾーツの旗艦施設であるクラウン・メルボルンに、今週から一部のゲーミング営業を再開する許可が与えられた。ただし、かなり厳しい衛生・安全規則に従わなければならない。
メルボルン唯一の同カジノは、新型コロナウイルスの流行拡大を受けて、3月23日に営業を停止した。当初の予定では年中頃の再開を予定していたものの、州全域で生活に必要なサービス以外のサービスが停止となった第2波によってその予定はとん挫した。
ビクトリア州では10日間連続で新たな市中感染例が確認されておらず、一般のロックダウンが緩和されたことで、クラウンは月曜、「限定数の電子ゲーミング機と電子ゲーミングテーブル」での営業再開許可を受け取り、11月12日(木)からの再開の可能性が高いと述べた。
ゲーミング、10箇所の指定エリアでVIP客に限定され、各エリア最大10人に制限される予定。喫煙は禁止。また、マシンは1台間隔で使用停止となり、ゲーミングフロアにいることが出来るのは一人1日90分までとなる。
クラウン・リゾーツのケン・バートンCEOは、「ビクトリア州政府および衛生当局としばらくの間、安全にクラウン・メルボルンを再開できる方法を決めるための調整を続けてきており、安全な形で再開を許可できるよう広範囲にわたる物理的距離確保および衛生措置を策定してきた。クラウン・メルボルンに従業員と顧客を再び迎えるプロセスを開始出来ることを非常に嬉しく思う」とコメントした。
クラウンは、月曜からクラウンタワーズホテルを、一部のショップおよび飲食店を先週から再開していると述べた。
同社は、6月末にオーストラリア西部にあるクラウン・パースを再開した。