フィリピンのゲーミング規制機関PAGCORは、事業者が新型コロナウイルスによる損失を取り戻せるよう支援する狙いで、マニラの統合型リゾートにオンラインでのベット受付許可を与えた。
ブルームバーグの報道によると、PAGCORのアルフレード・リム社長兼COOは、携帯電話のテキストメッセージを通じて、最近受け取ったシティー オブ ドリームス マニラ、オカダ・マニラ、リゾートワールド・マニラそしてソレアリゾート&カジノからのオンラインベット受付の申請が承認されたことを認めた。
それらのオンラインベッティングがどのようなものなのか、またはどの制限が今後も実施されるのかに関する具体的な情報は明かされなかった。
しかしながら、ブルームバーグはCOLフィナンシャルグループのアナリスト、リチャード・ラネラ氏の以下の発言を引用した。この最新の規定によって、マニラのIRは「政府から本格営業を許されるまで、このパンデミックを乗り切り、生き延びることができる。これは彼らにとって多少の収益を得る方法だ」
新型コロナウイルスがフィリピン全土で猛威を振るう中、3月15日に営業を停止したマニラのカジノに最終的に営業再開許可が与えられたのは8月になってのことで、営業能力の3割という条件付きとなっている。
事業者たちはそれまでに4-6月期の大幅損失を報告しており、ソレアは9,600万米ドル、オカダ・マニラとシティー オブ ドリームス マニラは5,000万米ドルの損失を計上した。
PAGCORは、国内カジノが第2四半期に合わせて95.7%の減収に苦しんだことを明かしており、GGRは2019年同期間の523億ペソ(約1,130億円)に対して、たった22億7,000万ペソ(約49億円)ほどに留まった。