MGMチャイナは2020年7-9月期、新型コロナウイルスの影響で調整後EBITDA損失が7億3,060万香港ドル(約99億円)にのぼったことを報告した。前年同期間は15億5,000万香港ドル(約209億円)のプラスのEBITDAを計上していた。
親会社のMGMリゾーツ・インターナショナルがマカオ時間金曜早朝に第3四半期業績報告を行い、グループ全体の純損失が5億3,500万米ドル(約560億円)にのぼったことを報告した。その発表の一環として、MGMチャイナで20年第3四半期の収益が前年比93.7%減の3億6,320万香港ドル(約49億円)に激減したことが明かされた。MGMコタイの収益はたった9,940万香港ドル(約13.4億円)だった。
MGMコタイではEBITDA損失が4億5,630万香港ドル(約62億円)、MGMマカオでは2億7,420万香港ドル(約37億円)になるなど苦戦を強いられた。
同四半期、メインのゲーミングフロアテーブルの勝ち金とVIPテーブルゲーム勝ち金の両方が95%減少した。
MGMリゾーツは現金及び現金同等物が合計46億米ドル(約4,810億円)あると述べ、そのうちの3億9,600万米ドル(約414億円)がMGMコタイからのもの。2020年9月30日時点のMGMチャイナの総流動性は14億米ドル(約1,465億円)で、それには現金および回転信用枠の下での能力が含まれている。
9月後半からの中国本土全域の住民を対象とした個人訪問スキーム(Individual Visit Scheme)再開以前となる今回の結果は、MGMチャイナが収益たった3,360万米ドル(約35億円)、調整後プロパティEBITDA損失1億1,600万米ドル(約121億円)を報告した第2四半期からはわずかな改善を見せている。