菅義偉首相は28日の衆院代表質問で、IR(総合型リゾート施設)整備について、「観光先進国となる上で重要な取り組み」と説明し、安倍晋三前政権を継承して誘致を続ける方針を示した。
野党議員から、「コロナ禍による海外からの観光客激減を踏まえ、カジノ誘致方針の見直しの有無」を問われた首相は、「いわゆるカジノは130カ国・地域でおこなわれており、日本型IRは国際会議場・展示場や宿泊施設を併設、家族で楽しめる施設とする予定であり、日本が観光先進国となるうえで重要な取り組みだ」と答弁した。26日に行われた所信表明演説においても菅首相は、「インバウンドは、(自民党への)政権交代時の約4倍の年間3,200万人に」増加したことを強調しており、今後も安倍政権での方針を継承し、インバウンド政策に引き続き力を入れていくことを示唆した。