週末、中国北西部の新疆ウイグル自治区で100人以上の新型コロナウイルス感染者が見つかったことを受けて、マカオは同区内のカシュガル市を訪れた人全員を14日間隔離する。
カシュガル当局は、先週、市中感染者が1人見つかったことに対応して、400万人以上のウイルス検査を実施したところ、土曜以降で164人の無症状感染者が判明した。
月曜、マカオ特別行政区政府は、過去14日間にカシュガルを訪れた人全員に対して、直ちに2週間の隔離を行うと発表することで、今回の感染拡大に対応した。マカオ衛生局によると、その期間にカシュガルを訪れた人は合計15人いたものの、そのうちの14人がすでに中国本土に戻っており、マカオに残っているのは1人だけだった。
当局は、その15人がマカオで新型コロナウイルスを広げた可能性は低いと見ている。
今回の措置の2週間前、マカオは山東省青島市からの訪問客に対して同様に発表を行なっていた。
感染拡大の結果として、カジノのような特定の場所でのマスク着用義務を含む新型ウイルス管理措置のさらなる緩和は延長されている。
衛生局は、「過去数週間、程度は違えど、青島市、広州市、新疆ウイグル自治区で新規感染例が見つかっているため、マスク着用の方針は変更しない」と述べた。
マカオが212日間新型コロナウイルスの市中感染例を報告していないことで、同政府は以前、より多くの訪問客に来てもらえるよう、10月の大型連休後に一部の予防措置の緩和を検討していた。
しかしながら、中国政府は、マカオに対して新型ウイルスの感染再拡大を避けるために予防措置の維持に全力を尽くすよう念を押していた。
結果として、マカオは、本土からマカオ入りする人の新型コロナウイルス陰性検査結果の有効期間を7日間から14日間に延長することに関して中国本土政府との間で合意に至っておらず、その他の国ともトラベル・バブルの可能性に関して協議を開始してもいない。