サンシティ グループ ホールディングスが、ライツイシューの一環としてサミット・アセント・ホールディングスへの保有比率を69.66%に引き上げた。サミット・アセントはウラジオストク近郊にあるロシアのカジノ、ティグレ デ クリスタルの過半数の株式を所有する。
今回の株式取得の前の先月、サンシティの株主たちはたった1億6,000万米ドル(約168億7,270万円)以下の費用で持株比率を24.74%から引き上げられるこの動きに賛成票を投じていた。
昨夜、正式な発表を行なったサンシティは、サミット・アセントが同グループの子会社と見なされるようになり、その財務諸表はサンシティの業績に連結されるようになると述べた。サミット・アセントは、ティグレ デ クリスタルの運営会社であるオリエンタル・エージェントの60%の株式を保有する。
Inside Asian Gamingがすでに伝えた通り、サンシティは現在、およそ2億米ドルの費用がかかると見積もられているティグレ デ クリスタルの第2フェーズ開発計画を見直している。第2フェーズ計画では、施設に設置された既存のゲーミングテーブルおよびスロットマシンの台数が倍になり、宿泊受け入れ人数が増加し、そして新しいレストラン、バー、小売店、屋内ビーチクラブおよび会議スペースが追加される予定。
同社はまた、渡航制限が緩和され、状況が正常化すれば新たなVIPルームもオープンする予定で、サンシティは水曜、 ティグレ デ クリスタルへとビジネスを推進するするつもりだと述べた。
同社は、「サンシティは、サミット・アセントの収益を増加させるのに求められる相当な量の知識、データベース、そして運営経験を持っている。
ロシア政府からティグレ デ クリスタルに与えられているゲーミングライセンスが無期限で続くだけでなく、同施設はマカオなど他のゲーミング法域よりも低いゲーミング税の恩恵を受ける。
これは、ティグレ デ クリスタルにとって魅力的なリベートを提供する大きな余裕があること、そして直接のVIPビジネスのラインを確立するというサンシティの助けによって、これらリベートを手に入れる可能性があることを意味している。
加えて、豊富な現金を持つ、債務ゼロの上場企業としてのサミット・アセントの財務的な安定によって、当社はティグレ デ クリスタルの第2フェーズをこの上ない自信を持って、計画、建築、運営することができる」と述べた。
サンシティ・グループのアルヴィン・チャウ会長は、「最適な事業環境ではない2020年という年に、サンシティの名の下で2つ目の統合型リゾートがオープンし稼働するのを見るのを非常に楽しみにしている。
サンシティのアジアで拡大するという決意、そして当社チームが1歩ずつ私のビジョンを実行に移してくれていることを嬉しく思う。着実に、我々はサンシティがアジアトップの統合型リゾート事業者および開発者になるための道を切り開いている。
実業家として、私は業務上の実績を信頼している。新型コロナの渦中でさえの地元ロシアのマスおよびスロットビジネスにおける回復力、それがサンシティのエンターテイメント運営知識とを混ざることで、未来の成功に向けた完璧な調合になることができる。サンシティはウラジオストクが韓国や日本などの近隣の観光市場に近いことを活用して、これらの国の観光客に合わせた施設を展開していく。
さらに多くのサンシティの統合型リゾートが順調に進んでいることで、私はサンシティがアジア統合型リゾートシーンで最も象徴的なエンターテイメント企業になれると確信している」とコメントした。