カンボジアの国民議会が、商業ギャンブル管理に関する待望の法案を承認した。国内のカジノ業界をより適切に規制することが狙い。
クメール・タイムズの火曜の報道によると、12の章と97の条項を含む同法案は、今週行われた第6回国民議会の中で117の票のうちの114票を確保した。今後国会で審議を行なってからカンボジア国王による法案への署名が行われる。
国民議会の経済・財政・銀行・監査委員会のチーム・イープ(Cheam Yeap)委員長は、「この法律は、経済成長の加速に貢献するために統合型商業ギャンブルセンターの管理と商業ギャンブルの管理を保証し、観光セクターを促進し、さらに多くの雇用を生み出し、収益を集め、そして社会の安全・安心を維持することを目指している」と述べた。
商業ギャンブル管理に関する新法の中に入ることになる規制上の管理には、カジノ営業の確立を目指すあらゆる事業への最低投資要件の設定、カンボジア国内で明確に指定されたギャンブルゾーン、VIP GGRに4%、マスマーケットGGRに7%の税率の導入および反資金洗浄対策およびテロ資金供与管理の強化などがある。
オーン・ポンモニラット経済財政大臣は、カジノ管理を改善するための、適切な技術の利用など、より優れた能力を構築するための手段を提供すると述べた。
しかしながら、同法案はより魅力的な規制上の枠組みを提供し、より多くの海外直接投資を惹き付けることで、世界の中で競争力をつけられるようカンボジアのカジノ業界を支援する狙いもある。
ポンモニラット大臣は、「商業ギャンブルセクターへの規制は、同セクターが透明性のある法律の下で営業できるよう設計されている。政府の努力と投資家の政府への信頼の下で、一部の国内および海外投資家は1999年にポイペト地域にあるカンボジア‐タイ国境へのカジノ投資を開始した。投資が増えたことを受けて、政府はギャンブルセクターの管理を進めてきた」と述べた。
カンボジアには現在、193の認可カジノがあると伝えられている。