9月、マカオのゲーミング粗収益が前年比で90%減少し、22億1,000万パタカ(約292億円)となった。GGRは新型コロナのパンデミックが始まって以来初めて小さな回復の兆しを示した。
ゲーミング監察協調局が発表したこの数字は、マカオのGGRが94.5%減少し13億3,000万パタカ(約176億円)にまで落ち込んだ8月からは大幅な改善を意味している。また、前年比の減少が90%を下回ったのも3月以降では初めて(正確な減少率は89.99%)。
9月のGGRの数字は、中国が8月12日から珠海市民を対象に個人訪問スキーム(IVS)を復活させ、その後8月26日から広東省全域に、9月23日からは中国本土全域に範囲を拡大させた結果となる。広東省の住民の最初のIVS申請が承認されたのは9月1日。
IVSは2019年に中国本土からマカオを訪れた2,790万人のうちの46.8%を占めていた。
2020年1月から9月までのマカオのGGRは前年比82.5%減の386億1,000万パタカ(約4,440億円)となった。2019年同期間のGGRは2,203億パタカ(約2.9兆円)だった。