フィリピンの複合企業ウデンナ・コーポレーションのゲーミング/ホスピタリティ子会社であるPHリゾーツ・グループ・ホールディングスが、証券取引委員会(SEC)から11億2,500万ペソ(約24.3億円)の普通株追加発行を進めるための効力発効前承認を受け取った。
株式発行による調達資金は、同グループがセブのマクタン島に開発中で2022年第2四半期の開業予定だと述べる「エメラルドベイ」統合型リゾート第1フェーズ完成のための資金の一部として使用される。しかしながら、同社はなおも2021年末までのソフトオープンを目指している。
エメラルドベイの第1フェーズでは、マス、プレミアムマスそしてジャンケットに分かれたゲーミングテーブル122台に加えて電子ゲーミング機600台、そして300メートルのビーチに面した客室270室が作られる予定。
PHリゾーツ・グループは、ラプラプ市政府との間で7年間の独占契約を結んでいると述べており、その期間は商業活動の開始からスタートする。
PHリゾーツ・グループのデニス・ウイ会長は、「これはエメラルドベイの完成への道のり、そしてフィリピンを地方および世界のゲーミング地図にさらに載せていくための旅を続ける中でのまた新たな節目となる。
現在も続く新型コロナウイルスの世界的流行にもかかわらず、我々はフィリピンの観光及びゲーミング業界がエメラルドベイの開業時には回復に向かっていると確信している」とコメントした。
最高執行責任者であるホセ・アンヘル・スエイロ氏は、「ミンダナオ地方のヴィサヤにある最大の都市化エリアという立地、大規模国際空港に近い事、7年間の独占営業権、そして質の高いビーチバケーション体験の提供が、成功する統合型リゾートにとっての完璧なシナリオを作り出してくれる」と付け加えた。
株式追加発行によって、グループの一般株主所有水準は現在の10%から増加することになる。