ゲンティン・マレーシアでは旗艦施設の統合型リゾートへの最近の来場者数に明らかな改善が見られているために、マレーシアの調査会社RHBリサーチ・インスティテュートは同社にとっての最悪の時期は過ぎたと明言している。
RHBのアナリストLoo Tungwye氏は、火曜のレポートの中でマレーシアの同ゲーミング事業者への『Buy』レーティングを何度も繰り返し、ゲンティン・マレーシアは現在の2.11元という株価は目標株価の2.59元を大きく下回っており、同社は「循環的な回復」のための好位置につけていると述べた。
そのような回復の主な根拠はリゾーツ ワールド ゲンティンへの国内観光で、地方型の同業他社がうらやむ着実な来場者数の増加を享受している。
Tungwye氏は、「最近リゾーツ ワールド ゲンティン(RWG)を訪れ、来場者数に大幅な改善が見られたことが営業再開後の回復ペースへの当社の見解を再確認させてくれた。
社会的距離確保ルールの段階的な緩和がカジノではっきりと確認でき、着席しているゲストに加えて、3人から4人の立ち見客の賭けへの参加が認められるようになっている。
経営陣はすでに1日あたりの来場者数が再開以降5割も増加したことを示唆している。まだ社会的距離確保措置によってパンダミック前の水準には達していないものの、変曲点には達したと見ている。
世界の国境がまだ閉鎖されていることで、マレーシア人の旅行先の選択肢が国内のみであることから、RWGは国内観光の恩恵を受けている。
回復ペースは、社会的距離確保ルールの段階的な緩和と潜在的なワクチン発見によってさらに加速すると考えている」と述べた。
Tungwye氏は、マレーシアに再び感染の波が押し寄せた場合の制限強化の可能性など潜在的なリスクは残っていると指摘した一方で、ゲンティン・マレーシア株は現在の株価では正真正銘の買いの機会だと説明した。
「世界が新型コロナワクチン開発の可能性に近づく中で、ゲンティン・マレーシアは循環的な回復の明らかな受益者だ。
同社株はまだ21年度のEV/EBITDA倍率5.5倍という底辺の評価で取引されている。これは地方の同業他社の平均である12倍からは50%以上の割安となっている
さらに、ゲンティン・マレーシアの寛大な配当(5%)がその株価を支える役目を果たし、その強固なバランスシートを反映し続ける」と述べた。