長崎県の中村法道知事は、自民党新総裁に選出された菅義偉氏について、人口減少や九州新幹線長崎ルートの建設促進、IR(統合型リゾート施設)の誘致など長崎県の諸課題に「一層のお力添えを賜りたい」と期待を込めた。長崎新聞が伝えた。
同紙によると、県庁で報道陣の取材に対し、世界文化遺産登録やクルーズ船集団感染対策で「格別のお力添えを頂いた」とも述べ、「力強いリーダーシップで国民の期待に応えてほしい」と求めたという。
長崎県では佐世保市にあるハウステンボス隣接地にIR誘致を目指しており、沖縄県と山口県を含むオール九州で取り組んでいる。カジノオーストリア・インターナショナル、オシドリインターナショナル、CURRENTの3事業者がコンセプトを提案。いずれも公募に参加する意向を示している。しかし、新型コロナウイルスなどの影響で国の基本方針策定が見通せず、出入国が制限されている事業者からも延期を求める声が出ていることから、県はIR事業者の公募を当面見合わせると発表している。