マカオのゲーミング収益の回復ペースは予想よりも遅いかもしれない。しかし、より嬉しいニュースが聞こえてくる可能性がある。間もなくやって来る大型連休の5つ星ホテル客室予約率が80%に達しており、そのうちの5軒で既に満室となっている。
投資銀行のモルガン・スタンレーが行ったマカオのホテルの調査によると、マカオトップの5つ星ホテルの10軒が2020年10月1日から始まる国慶節の連休期間に、平均して80%客室が予約で埋まっていることを報告しており、フォーシーズンズ、モーフィアス、リッツカールトン、スターワールドそしてスタジオシティの5軒はすでに満室だと答えた。
また、今週末(9月18-20日)にも前向きな兆しが見られており、調査対象の10軒のホテルの客室稼働率が50%から55%の間に達している。7月はたった7%だった。また、広東省の住民を対象に一部のIVSビザが承認されてから最初の週末となった9月4-6日の稼働率よりも2倍から5倍高い水準にもなっている。
Inside Asian Gamingが以前伝えた通り、当局は珠海市民へのIVSを8月12日に、広東省へは8月26日から復活させており、中国本土の残りの地域は9月23日からの再開が予定されている。しかしながら、これまでのところGGRにはまだ大きな改善が見られていなかった。
モルガン・スタンレーは、今週末の稼働率改善は、一泊当たりの宿泊費が安くなっているおかげだと述べており、ホテル事業者が訪問客を再びマカオに引き寄せようとする中で、9月4-6日よりも料金を10%から55%低く設定している。メルコのシティー オブ ドリームス内にあるモーフィアスとグランドハイアットが最も優れた成績を見せており、9月18-20日の客室割引率は10%のみに留まり、稼働率は各日75%から95%となっている。