自民党は14日、両院議員総会を東京都内のホテルで開き、菅義偉官房長官(71)を第26代総裁に選出した。自民党所属国会議員394人(うち欠席1人)の票と、47都道府県連代表3人ずつに割り当てられた地方票の141票の計535票で争われた。菅氏が377票を獲得し、89票の岸田文雄政調会長(63)、68票の石破茂元幹事長(68)を破り、第26代自民党総裁に選出された。16日召集の臨時国会で、安倍晋三首相(65)の後継となる第99代首相に指名され、同日中に新内閣を発足させる予定。首相交代は7年8カ月ぶり。
菅氏は先日、テレビ神奈川の番組に出演した際にIR整備について、「IR(統合型リゾート施設)は観光政策を進める上で必要不可欠と考えている」と語り、インバウンド政策やIR整備を引き続き推進する考えを強調し、「カジノだけに目が行きがちだが、家族とともに過ごせる施設やホテル、国際会議の際に家族で来て宿泊して楽しめるなど、政府としてIRは進めていこうと思っている」と述べている。