サイエンティフィック・ゲームズは、その最大株主であるロナルド・ペレルマン氏が、10億米ドル近い額の取引で、豪ファンドマネージャーのカレドニア(プライベート)インベストメンツを初めとする多数の長期機関投資家に、同氏が持つサイエンティフィック・ゲームズ株34.9%を売却することに合意したと発表した。
カレドニアは、月曜、ペレルマン氏の持株の中で最も大きな割合を引き受けると正式に発表され、同氏が持つ株式を1株当たり28.00米ドルで取得する。サイエンティフィック・ゲームズの株価は月曜の取引開始時の18.97米ドルからこの取引のニュースによって、26.43米ドルにまで40%近くも上昇した。
個人資産78億米ドルを持ち、アメリカで79番目に裕福な人物にランクインするペレルマン氏は7月、自身が100%所有する投資会社、マクアンドリューズ&フォーブス・ホールディングスを通じて保有するサイエンティフィック・ゲームズの39%の持株全株売却の機会を模索していることを明かしていた。
新しい所有構造によって、マクアンドリューズ&フォーブスの会長であるペレルマン氏を初め、バリー・シュワルツ氏そしてフランシス・タウンセンド氏のの3人の代表がサイエンティフィック・ゲームズの取締役を辞任することになる。
代わりに取締役会に加わるのが、サイエンティフィック・ゲームズの経営執行役会長に就任するアリストクラートの元CEO、ジェイミー・オデル氏、そして新たに経営執行役副会長に就任するアリストクラートの元CFO、トニ・コルサノス氏。
サイエンティフィック・ゲームズのバリー・コトル社長兼CEOは、「サイエンティフィック・ゲームズは、その業界トップの製品・技術ポートフォリオ、 ロイヤル・カスタマーベース、そして才能あふれるリーダーシップチームから見て、未来の成功を実現できる場所に立っている。
我々が継続して有意義な長期成長と株主価値の想像を推進するための戦略を実行し続ける中で、刷新された取締役会および新たな投資家ベースの支援を受けることができ大変うれしく思う」と述べた。
1982年にシドニーで創業したカレドニアは、英ゲーミング大手で、パディ・パワーやスカイベットを所有し、最近オンラインポーカーサイトのポーカースターズの事業者であるスターズ・グループと120億米ドルの合併を完了させたフラッター・エンターテイメントの10.4%の株式をすでに所有している。
また、中でも特にワーナーミュージックおよび米デジタル不動産会社Zillowにかなりの数の株式を保有している。