シンガポール政府観光局(STB)は、2020年10月1日から定員最大250人でMICEイベントを開催する主催者からの申請受付を開始することを発表した。
これまで、新型コロナウイルスによって定員はたった50人に制限されていた。250人に増えた今回の定員は、試験的プログラムであると説明されており、主催者は、STBおよび通商産業省(MTI)から承認を得る前に安全管理措置(Safe Management Measures)の実施能力を示すことを求められている。
承認された試験イベントから収集されたデータは、将来、より大規模なビジネスイベントを安全に行うため、その手順を「変更・調整」するために使用されるとSTBは月曜の発表の中で述べた。
また、STBはシンガポールのビジネス環境にとって同セクターが重要であることから、MICE業界に再び徐々に火をつけるための措置が講じられており、STBは2019年に行なった「MICE Assessment(MICEの経済効果査定)」は同業界が3万4千以上の雇用を支え、その経済的付加価値はシンガポールのGDPの1%近くに当たる38億シンガポールドル(約2,956億円)にのぼることがわかったと付け加えた。
同査定からは他に、出張客の消費額がレジャー客の2倍近くあり、高収益の旅客であることが分かった。
STBのキース・タンCEOは、「MICEセクターはシンガポール経済にとって戦略的なものであり、その安全かつ段階的な再開が雇用およびコア・ケイパビリティ(能力・特性)を守ってくれるだろう。
また、ホスピタリティや航空業界など関連セクターで働く人も助けてくれる。公衆衛生と安全が最優先であることは変わっておらず、厳格な手順を作成し、イベント開催の新しい道を切り開くために業界と密接に協力してきている。これら試験イベントおよびソリューションは、シンガポールが安全かつ信頼性の高い、そして革新的なMICEイベント開催地として道を切り開く助けとなるだろう」と述べた。