秋元司衆議院議員が起訴されたIR(統合型リゾート施設)をめぐる汚職事件で、贈賄側の中国企業500ドットコム(500.com)の元顧問らに、裁判でうその証言をするよう依頼し、報酬として現金を渡そうとしたとして、東京の会社役員ら3人が証人等買収の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。NHKが報じた。
東京地検特捜部などによると、3人は今年6月から先月にかけて、衆議院議員の秋元司被告が起訴されたIRをめぐる汚職事件で、贈賄の罪に問われている中国企業の元顧問の紺野昌彦被告と仲里勝憲被告に、裁判でうその証言をするよう依頼し、報酬として現金3,000万円と数百万円をそれぞれ渡そうとしたとして、証人等買収の疑いが持たれている。特捜部は逮捕された3人と秋元被告に接点があるか今後解明を進める。
秋元議員は今年2月、保釈金3,000万円を納めて東京拘置所から保釈された直後に記者会見を開き、起訴された内容を全面的に否認している。GW明けにも事件の初公判が行われると見られていたが、新型コロナの影響か延期になっている。6月には街頭演説する姿も見られ、新型コロナ対策を記した自作のビラを配るなど、政治活動を再開していた。