7月、マカオのゲーミング粗収益(GGR)が前年比94.5%減の13億4,000万パタカ(約177億円)に落ち込んだ。そんな中、7月半ばに広東省との入境制限が緩和されたことで、収益では一部改善が見られている。
ゲーミング監察協調局はこれまでに、4月、5月、6月のGGRがそれぞれ前年比96.8%、93.2%。97.0%の減少となったこと、6月の収益が合計7億1,600万パタカ(約95億円)だったことを発表していた。
広東省が3月27日にマカオから到着する人全員に14日間の隔離を義務付けたことで、訪問者数はほぼゼロにまで落ち込んだ。これらの制限は7月15日以降わずかに緩和されており、昨年、中国本土からマカオを訪れた人の46.8%を占めていた個人訪問スキーム( Individual Visit Scheme)が比較的早く復活するのではと言われている。専門家の間では、マカオのGGRを大きく正常の水準に戻すためには必要なステップであると広く意見が一致している。
1月から7月までのGGRを見ると、2019年が1,740億パタカだったのに対して、2020年は前年比79.8%減の350億パタカだった。