マカオ政府統計調査局(DSEC)が発表した数字によると、マカオのゲーミングおよびジャンケット事業者で働く人の数が、2020年4-6月期に前四半期比で5,200人減少しておよそ82,300人に落ち込んだ。
この統計は、マカオが新型コロナウイルスによる影響、そして広東省および香港との間で現在も実施されている入境制限と以前戦う中で発表された。マカオでは6月、ゲーミング粗収益が前年比で97.0%減少し、たった7億1,600万パタカ(約94.5億円)にまで落ち込んだ。収益が90ポイント以上減少したのはこれで3カ月連続となる。
マカオ特別行政区政府は以前、事業者とジャンケットに対して従業員を解雇しないよう警告していたものの、業界専門家は、すでに多くのジャンケットが一部のVIPルームを閉鎖し、賃金を凍結していると警鐘を鳴らしていた。
ジャンケット事業者の1社、ゴールデングループは今月に入って、7月末でホテル・リスボアにある3つ全てのVIPクラブを永久に閉鎖することを発表し、「上位5社の1社」のジャンケットは、ゲーミング監察協調局から警告書を受け取ったことで、3月、解雇した約200人の従業員の再雇用を余儀なくされた。同ジャンケットは、すでに費用削減策の一環としてグランド・リスボア、アルティラそしてウィン・マカオにあるVIPルームを閉鎖している。
DSECによると、マカオの失業者数は同四半期、400人から10,100人に増加し、その大半が以前ゲーミングまたはジャンケット活動またはレストランで働いていた人たちで、現在新しい仕事を探している。不完全就業者数は13,900人へと3,300人増加し、ゲーミングとジャンケット活動がここでも最も最も代表的な産業だった。
DSECは、マカオの失業率は2020年第1四半期の2.1%から20年第2四半期には2.5%に増加し、不完全就業率は2.9%から3.5%に増加したと付け加えた。