サイエンティフィック・ゲームズは、20年4-6月期、新型コロナウイルス感染症およびそれによる世界中の法域でのカジノ閉鎖の影響で1億9,800万米ドル(約211億9,070万円)の損失を報告した。
しかしながら同社は、SciPlayおよびデジタル部門での高い伸びのおかげで同四半期、1億2,100万米ドルのプラスの調整後EBITDAを維持することができた。
36.2%の減収によって、グループ全体の損失は19年第2四半期の7,500万米ドルから5億3,900万米ドルに拡大した一方で、iGamingは継続して強さを示し、同社のオンラインゲーミング開発子会社のSciPlayは、収益が41%増の1億6,600万米ドル、そして調整後EBITDAは80%増の6,000万米ドルにのぼったことを報告した。
同様にサイエンティフィック・ゲームズのデジタル部門でも、収益が6%増の7,300万米ドルに、そして調整後EBITDAは67%増の2,000万米ドルとなった。
反対に、ゲーミング粗収益は79%減の9,100万米ドル、富くじ収益は10%減の2億900万米ドルに落ち込んだ。
特に、サイエンティフィック・ゲームズは、予想を上回る回収額と、特定部門での好調な業績によって、現金流出純額を予想していた7,000万から9,000万米ドルという範囲から、たった1,600万米ドルにまで削減したと述べた。
サイエンティフィック・ゲームズの社長兼最高執行責任者、バリー・コトル氏は、「我々が今の状況をいかにして乗り切っているかについて非常に誇りに思う。それによってこの四半期は予想よりも良いキャッシュフローを届けることができた。
これは、当社のチームが短期で事業を効果的に管理し、強固な顧客関係を維持することができるという能力を証明するものであり、経済が再開し始める中で、成功に向けて当社の準備が整っていることを示している。
当社事業の多様性と、デジタルゲーミングの最前線にいるという立ち位置が、この状況の最悪の事態をうまく乗り切るにあたって極めて重要な要素となった。当社には、適したチームとランドベースとモバイルゲーミング両方での最高の製品があり、将来の成長に向けて良い位置に立つことができている」と述べた。
同社は、私募債発行を成功させたことで、四半期末時点で、SciPlayを含め、9億4,300万米ドルという利用可能な流動資産があると述べた。