スタンレー・ホー博士の葬儀・告別式が今日午後行われる。マカオと香港の政財界の大物たちが、前日の木曜に行われた香港殯儀館での通夜に続いて今日の式にも参列する。
『近代マカオの父』として知られるホー博士は、2020年5月26日に98歳で死去した。
今日の葬儀・告別式でホー博士の棺を運ぶ8人には、中国人民政治協商会議(政協)の副主席の2人、董建華(とう・けんか)元香港行政長官と何厚鏵(エドモンド・ホー)元マカオ行政長官が含まれる。他の6人は、林鄭月娥(キャリー・ラム)香港行政長官、マカオの李偉農(Lei Wai Nong)経済財政庁長官、東亜銀行の李国宝(デビッド・リー)執行役会長、香港に上場するアジアのインフラ開発会社、ホープウェルホールディングスの胡応湘(ゴードン・ウー)取締役会長、そして港証券取引所の李業廣(チャールズ・リー)元会長。
木曜、通夜会場は紅白のバラで飾られ、ホー博士の親友で、SJMホールディングスの会長兼執行役員の蘇樹輝(アンブローズ・ソー)博士によって書かれた「笑語帷幄」という言葉が会場中央に飾られていた。これはホー博士の知性とユーモアを表した中国の四字熟語で、ホー博士を談笑中に本営内の輪の中心で全てを取り仕切る将官に準えている。
今日の告別式はソー博士が中心となって進行する。
スタンレー・ホー氏の娘で、MGMチャイナ・ホールディングスの共同会長兼執行役員、信徳集団(シュンタックホールディングス)のグループ執行役会長兼代表取締役、そしてSTDMの取締役を務めるパンジー・ホー氏が、家族を代表して国の首脳たちからの弔電を読み上げる。息子であるメルコリゾーツ&エンターテインメントのローレンス・ホー会長兼CEOは、様々なセクターや一般の人々に、弔慰やお悔やみの言葉への感謝を述べる予定。
告別式では、董建華氏、香港大学元学長の徐立之氏、李業廣氏、そしてSTD<の共同創業者ヘンリー・フォク氏の長男である霍震霆(ティモシー・フォック)氏の4人が弔辞を読む。
今週、葬儀会場にはホー博士の人生、事業、貢献そして人柄を紹介する本が届けられた。
その本には、「ホー博士は、演説の場でも自然体で、そのユーモアのセンスと人の心をつかむカリスマ性、そしてその裏にある鋭い洞察力と献身で広く知られていた。ゆるぎない決意と留まるところを知らない学びと改善への欲求に突き動かされて、障壁や課題から逃げるようなことは一度もなかった。その忍耐と努力は博士の成功を定義づけただけでなく、コミュニティや彼のやさしさに心を動かされた多くの人の暮らしを形作るのを助けた」と書かれていた。