ラスベガスでは先月、カジノやホテルが営業を再開したが、感染対策が不十分だとして労働組合が運営会社を提訴し、対策の徹底を求めた。NHKが報じた。
ラスベガスのカジノなどの従業員で作る労働組合は6月29日、市内にある3つのホテルについて、感染対策が不十分だとして、運営会社を相手取り、対策の徹底を求める訴えを起こした。
報道によると、組合側は、従業員のウイルスへの感染が分かった際、会社側が速やかに職場の同僚らに伝えなかったとしているほか、先月24日までは利用者にマスクの着用を義務づけず、従業員が感染のリスクにさらされたなどと主張している。
組合側は、「今回の提訴は労働者を守る努力の始まりにすぎない」とコメントした。
提訴について、運営会社の1つであるシーザーズ・エンターテインメントは、「従業員の感染が判明した際には保険当局の指示に従って調査したうえで、感染者が出たレストランを閉鎖し、消毒を行なった」として、「対応は適切だった」とコメントを出した。